この記事では次のことを学べます!
- アドセンス狩り(アボセンス)から身を守る12の対策
- 不正クリックにあった時のGoogleへの対応手順
アドセンス狩り(アボセンス)とは?その目的とやり方
アドセンス狩り(アボセンス)の目的と動機
悪意を持つ第三者がサイト運営者のGoogleアドセンスのアカウントを停止や剥奪に追い込むことがアドセンス狩り(アボセンス)の目的です。
その動機は、
- 実績や人気への嫉妬
- ブログやSNS上での発言や態度などへの怨恨
- 単なる愉快犯
などが考えられます。
アドセンス狩り(アボセンス)の2つのやり方
Googleアドセンスのポリシー(規約)に違反する行為によってアドセンスアカウントを停止や剥奪に追い込むアドセンス狩り(アボセンス)には2つのやり方があります。
【1】不正クリック
同一ページの同一箇所の広告を繰り返しクリックするやり方です。
Google アドセンスの規約では、こうした作為的な大量クリックが禁止されています。
悪意を持つ第三者は、意図的にこの規約に違反する状態を作り出すことによって、サイト運営者のアドセンスアカウントを停止や剥奪に追い込もうとするのです。
【2】管理外の使用
悪意を持つ第三者が、自分のアダルトサイトなどにGoogleアドセンスの広告コードを勝手に設置するやり方です。
Google アドセンスの規約では、アダルトサイトなど公序良俗に反するサイトへのアドセンス広告の設置を禁止しています。
悪意を持つ第三者は、ターゲットにしたサイト運営者を規約違反の状態にして、アドセンスアカウントを停止や剥奪に追い込もうとするのです。
アドセンス狩り(アボセンス)のターゲットになりやすい人
人気ブロガーなどの目立つサイト運営者。
Googleアドセンスの審査に合格したことをアピールする新規参入者。
炎上などによって注目を集めるサイト運営者がターゲットになりやすい人です。
一方、Googleアドセンスの運用歴が浅いアカウントが、停止や剥奪に追い込まれるリスクが高いのに対して、運用歴が長いアカウントの停止や剥奪は減少傾向にあります。
アドセンス狩りの別称「アボセンス」とは?
アドセンス狩りの別の呼び方で、意味はアドセンス狩りと同じです。
かつて「2ちゃんねる」では投稿を削除する行為が「あぼーん」と呼ばれていました。
この「あぼーん」と「アドセンス」を掛け合わせて「アボセンス」という呼び方が生まれたと言われています。
グーグルのアドセンス狩りへの取り組み
アドセンス狩り(アボセンス)が行われることによって、Googleや広告主にも損失が発生します。
そこでグーグルも、こうした行為に対して種々の対策をとっています。
元グーグル社員が著した著書に次のような記述がありますので、引用します。
このような事態はGoogleにとっても望ましくないので、アボセンスが簡単に行われないよう、システム的・人的な対策をとっています。(中略)このような取り組みで、アボセンスによってアカウント閉鎖に追い込まれるようなケースは大きく減ってきていると考えられるでしょう。
引用:元Google AdSense担当が教える 本当に稼げるGoogle AdSense 収益・集客が1.5倍UPするプロの技60
アドセンス狩りを未然に防ぐ12の対策を手口別に解説
アドセンス狩り(アボセンス)には「不正クリック」と「管理外の使用」という2つの手口があります。
そこで次からの3つ章では、
「不正クリック」から身を守る7つの対策。 |
「管理外の使用」を防ぐ1つの対策。 |
アドセンス狩りに狙われるリスクを減らすための4つの対策 |
合計12の対策をご紹介します。
不正クリックによるアドセンス狩りから身を守る7つの対策
不正クリックを完全に防ぐことはできません。
しかし、以下にお伝えする7つの対策によって広告の停止やアドセンスアカウントの剥奪リスクを減らすことができるようになります。
【01】クリック率(CTR)の推移を毎日観察する
Googleアドセンスの管理画面に入ると以下のキャプチャ画像のような「ページCTR」という項目があります。
この「ページCTR」を毎日観察しましょう。
できることなら毎日の数字をスプレッドシートなどに記録して「ページCTR」の推移を追い続けてください。
「ページCTR」とは広告のクリック率のことで平均0.5%〜2%くらいです。
【02】異常の早期発見を心がけ異常時には報告する
もし「ページCTR」に5%以上の数値がでたらそれは異常値です。
ただちに「無効なクリックの連絡フォーム」によって、異常が発生したことをGoogleに通知しましょう。
異常の早期発見を心がけ、必要な情報をGoogleに報告することで広告の配信停止という事態を免れやすくなります。
【03】不正クリックするユーザーを特定するツールの導入
アドセンスアカウントの停止リスクが高いブログ運営初期には、不正クリックするユーザーのIPアドレスを特定できるツール「リサーチアルチザンプロ」の導入がおすすめです。
リサーチアルチザンプロは以下のような機能を有しています。
AdSense IPアドレス解析 | アドセンス広告をクリックした訪問者のIPアドレス毎にデータを集計。 |
AdSenseクリック | 訪問者がクリックしたアドセンス広告ごとにデータを集計。 |
AdSenseページ | 広告を掲載したページごとに、訪問者がクリックしたアドセンス広告に関するデータを集計。 |
【04】不正ユーザーをブロックするプラグインの導入
不正クリックをしているユーザーのIPアドレスが特定できたら、そのIPアドレスからあなたのブログにアクセスできないようにします。
そのためのツールが「wp-ban」というプラグインです。
プラグイン「wp-ban」の使い方
特定したIPアドレスは「wp-ban」設定画面の以下の箇所に入力▼▼▼ |
入力を終えたら「wp-ban」設定画面の最下段にある「Save Changes」ボタンをクリックし、不正ユーザーをブロックする設定は完了です▼▼▼ |
【05】アドセンスとアナリティクスの連携をする
アドセンスとアナリティクスを連携させましょう。
両者を連携させることによって、ページごとの広告のクリック状況を把握でき、異常なクリックがどのページで発生しているかを特定。
異常値をGoogleに報告する際の重要なデータの一つにもなります。
アドセンスとアナリティクスを連携させる方法の手順は公式サイト(以下のリンク先のページ)を参照してください。
【06】不正クリックを防ぐプラグインの導入
「Ad Invalid Click Protector(AICP)」という不正クリックを防いでくれるプラグインもおすすめです。
「Code Snippets」というプラグインでアドセンスのショートコードを作り、そのショートコードを使うことで「Ad Invalid Click Protector(AICP)」が有効活用できるようになるというわけです。
プラグイン「Ad Invalid Click Protector(AICP)」の使い方
KUMIKO まずは以下の2つのプラグインを導入してください。
今すぐインストール⇒有効化の設定をお願いします。 次に、「Code Snippets」でアドセンス広告のショートコードを作成します。 WordPress管理画面の「スニペット」⇒「新規追加(Add New)」を選択します。 このような画面が表示されますので、①②③を入力していきます。 今回はショートコード[ad01]を作ります。 ①ご自身で分かりやすいタイトルを入れて下さい。 例:「アドセンス狩り対策ad01」など。 ②以下の通りにコードを入力してください。
※1…ーーーココにGoogleアドセンスの広告コードをコピペするーーー ↑この部分を削除して、ご自身のアドセンスコードを入力してください。 ご自身のアドセンスコードは、アドセンス審査合格後すぐににつくったものです。 分からなくなってしまった方は、こちらの記事で紹介していますので確認してみてください。
※2…上部のコード内で「01」という数字が3か所出てきますが、これはショートコードの番号を意味しています。 今回作ったショートコードは[ad01]です。 2つ目のショートコードを新規で作る場合はこの数字部分を「02」に書き換えてください。 そうするとショートコード[ad02]が作成できます。 ③保存する 入力が終わりましたら、「変更を保存して有効化」(save changes)をクリックしてショートコードは完成です。
このショートコードを記事内に入力すると、広告が表示されるようになります。 ショートコードの入力の仕方については、お使いのテーマで簡単に呼び出す設定があるか確認してみてください。 このショートコードはウィジット内でも使えます。
KUMIKO 次に、「Ad Invalid Click Protector」の設定をします。 WordPress管理画面の「AdSense Invalid Click Protector」を選択します。 プラグインの設定画面で①回数制限、②時間制限、③制限時間の3つの項目を入力するだけで設定は完了します。
|
推奨する設定数値は以下のとおりです。
項目名 | できること | 入力する数値 |
Set the Ad Click Limit 回数制限 | 連続クリック回数の上限を設定 | 3回 |
Click Counter Cookie Expiration Time 時間制限 | 連続クリックができる上限時間を設定 | 1〜3時間 |
Set the Visitor Ban Duration 制限時間 | 連続クリックした人への広告配信停止期間 | 7日 |
なお、このプラグインによって不正クリックを完全に防げるわけではありません。
ないよりはあった方がいいという程度です。
【07】善意の不正クリックに注意を払う
Googleアドセンスの審査に合格したことを知り合いに知らせたところ、クリックを繰り返すことが規約違反だと知らずに「ご祝儀クリック」を連発。
広告の配信が停止されてしまったという事例を聞くことがあります。
このように悪意ではなく、善意を持つ第三者による不正クリックも想定。
友人知人などにブログを始めたことを知らせる場合は、連続クリックはしないでほしいということも伝えるようにしましょう。
管理外の使用によるアドセンス狩りを防ぐ対策
【08】サイト管理へのサイトの追加
Googleアドセンスの管理画面の「サイト管理」へ「サイトの追加」を行うだけです。
「サイトの追加」は以下の3つのステップで完了します。
①管理画面の「サイト」をクリック
②管理画面の「サイトを追加」をクリック
③管理画面の「サイトのURL」にブログのURLを入力
アドセンス狩りのターゲットになるリスクを減らす対策
【09】収益の発生がない放置サイトの閉鎖
アドセンス報酬が発生していない放置状態のブログはありませんか?
もし、そんな状態のブログにアドセンス広告が設置されていたら、はずしておきましょう。
アドセンス広告が設置されているブログは無駄に露出しないのが無難です。
【10】アドセンス審査合格をTwitterなどで報告しない
アドセンス審査に合格したばかりの人はアドセンス狩りのターゲットになりがちです。
なぜなら、アドセンス運用期間が短いアカウントほど広告配信停止やアカウント剥奪に追い込みやすいため、愉快犯が面白がって不正行為を働くのです。
アドセンス審査に合格した喜びはわかりますが、その喜びは胸に秘めておきましょう。
アドセンス審査合格をTwitterなどで報告するのは、アドセンス狩りをしてくださいと公言しているようなものと認識してください。
【11】ブログ運営の上で注意すべきこと
ブログの運営そのものにも注意を払いましょう。
ブログ上で実績自慢をしたり。
炎上によってアクセスを集めるような記事を書いたり。
そんなブログの書き方が嫉妬や怨恨を招きアドセンス狩りにつながります。
とりわけ怨恨を招くようなコンテンツは、アドセンス狩り以前にアドセンスポリシーに抵触する恐れさえあります。
Googleアドセンス広告を設置したブログは安全運転を心がけましょう。
【12】セルフアドセンス狩り
AdSenseプログラムポリシー(規約)への理解不足から、自分の書いた記事が広告配信停止の原因になってしまうセルフアドセンス狩りにもご注意ください。
これは実際にあった話です。
私の知り合いの一人は、自分の子供が飼っているカブトムシが交尾をしたことをブログに書いたところ「交尾」という言葉によって広告配信を止められました。
こんなこともあります。
AdSenseプログラムポリシー(規約)は熟読しましょう。
アドセンス狩り(アボセンス)の被害にあった時の対応
アドセンス狩り被害時の広告停止期間は1ヶ月間
アドセンス狩り(アボセンス)の被害にあった際に、広告が止められてしまう期間は1ヶ月間です。
この間に具体的な措置を取らないとアカウント剥奪リスクが高くなります。
これからお伝えるする施策を出来るだけ早く行ってください。
異常が確認できるデータを集める
この記事でお伝えしてきた各種ツールによって、異常が確認できるデータを片っ端から集めてください。
異常が確認できるデータとは例えば以下のようなデータのことです。
Googleアドセンス管理画面で見つけたCTR(クリック率)の異常値(正常値との比較) |
リサーチアルチザンプロで特定できた不正行為を働くユーザーのIPアドレス |
アドセンスとアナリティクスの連携で判明した広告へのクリックが異常に多いページのデータ |
無効なクリックの連絡フォーム
異常が確認できるデータを集めたら以下のリンク先のフォームを使ってGoogleに報告します。
無効なクリックの連絡フォームに入力すること
Googleに報告する内容(連絡フォームの入力項目)は次のとおりです。
氏名
アドセンスアカウントに登録している名前を記入します。
メールアドレス
アドセンスアカウントのログインで使われているメールアドレスを記入します。
サイト運営者 ID
アドセンスアカウントのサイト運営者IDを記入します。
「pub-」ではじまる16ケタの数字で以下のように表示されているものです。
「pub-XXXXXXXXXXXXXXXX」 |
サイト運営者 IDはアドセンス管理画面に入り、
【設定】>【アカウント】>【アカウント情報】のページに記載されています。
広告コードが表示されている URL
異常が発生したブログのURLを記入します。
トピック
以下の二つのトピックの選択が求められます。
アカウントで発生する通常とは異なる動作をレポートする |
アカウントの状況について大幅な変化を予測する |
「アカウントで発生する通常とは異なる動作をレポートする」を選択してください。
クリックが発生した日時
異常(不正クリック)が発生した日時を記入します。
記入例:「2020年11月30日 21時頃」
無効なクリックの疑いがあることを示す該当部分
種々のツールから収集した「異常が確認できるデータ」を記入します。
記入の書式に特段の決まりはありません。
要点を簡潔に伝えることを心がけてください。
例えば以下のような具合にです。
また、異常値を示すデータのキャプチャ画像などをGoogleドライブなどにアップし、その共有URLを掲載しておきましょう。
【サマリー】アドセンス狩り(アボセンス)を防ぐ12の対策
最後に、アドセンス狩り(アボセンス)を防ぐ12の対策を一覧表示にしました。
実行モレをなくすためのチェックシートとしてご利用ください。
対策 | 対策のポイント | |
不正クリック対策 | ||
1 | クリック率(CTR)の推移を毎日観察する | 平均0.5%〜2%を大きく超えたら異常値 |
2 | 異常の早期発見を心がけ異常時には報告する | 無効なクリックの連絡フォームでGoogleに異常を報告 |
3 | 不正クリックするユーザーを特定するツールの導入 | 特にブログ運営初期にリサーチアルチザンプロの導入を推奨 |
4 | 不正ユーザーをブロックするプラグインの導入 | 不正ユーザーを特定したらwp-banというプラグインでブロック |
5 | アドセンスとアナリティクスの連携をする | 広告へのクリックが異常に多いページを特定する |
6 | 不正クリックを防ぐプラグインの導入 | AdSense Invalid Click Protecterというプラグインはないよりはあった方がよい |
7 | 善意の不正クリックに注意を払う | 友人知人のご祝儀クリックをやめるように促す |
管理外使用対策 | ||
8 | サイト管理へのサイトの追加 | アドセンス管理画面にブログのURLを登録する |
アドセンス狩り対策 | ||
9 | 収益の発生がない放置サイトの閉鎖 | 収益が発生していない放置サイトは広告を外すなどして無駄な広告の露出を減らす |
10 | アドセンス審査合格をTwitterなどで報告しない | アドセンス審査合格のリア充アピールは慎む |
11 | ブログ運営の上で注意すべきこと | 自画自賛記事と炎上記事は書かない |
12 | セルフアドセンス狩り | AdSenseプログラムポリシーを熟読する |
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